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山菜採りで夫婦愛を知る

山菜採りで夫婦愛を知る

春ですがまた最近また寒いです  それでも一時の暖かさから、円山での桜は山場を越えたところが多いです  真駒内まで足をのばせば今が満開という情報もあります  定山渓あたりならまだ見ごろでしょうか

 

春から連想させるのは「桜」 「ランドセル」 「雪解け」 「山菜採り」 そして暖かくなるといつの間にかアリが歩きだします  何℃から活動しだすのかわからないけれども、道でふと気づくアリに小学生のころの思い出がよみがえります  アリを食べる友達がいたっけな そんな彼も今年で40歳 今どうしているんだろう・・・

 

GWには山菜採りに行ってきました  全く興味がなかったのですが、周りに行く人がいて一緒にいったのが去年 今年も行くということでまた連れて行ってもらいました  行者ニンニク と クレソンが目的

 

ふきのとう や ふき と違ってどこにでもいくらでも という代物ではありません  知る人だけが知る 穴場にしかないということがまたそそられる理由でもあります  だから場所は内緒の内緒なのだそうです

 

今年は平地で採ろうと決めていました  膝の靭帯を痛めていたので無理は禁物です  20代ならどんな山道だろうと谷だろうとへっちゃら という自負がありましたが、今はそんなものは一切ありません  落ちてしまった筋力 持久力 反射神経 これらは補いきれません  ただでさえ日ごろは座っていることが多い仕事ですし

 

無理はしない と心に決めて、まずは行者にんにくの穴場に到着  元気に動けるグループ  動けないグループに分かれて採集へ  しかし!!  平らなところには一切生えていない どこを探してもない  おかしい 去年はあったはず  さまよいながら崖の上には生えていることを確認

 

あそこには行きたくない  無理はしないと誓ったのだから  それを横目に先に進んでいくと  骨らしきものが落ちている  30㎝はあろうかという大きな骨  もう少し先に行くと 2つの頭蓋骨 きっとそれは鹿  仲良く寄り添うように並んでいるのを見てほっこりする

 

人間の世界では熟年離婚だとか 同じお墓には入りたくない とかそんなことが週刊誌を騒がせています  旦那が仕事を引退して家にずっといるのが耐えられない とか結構辛辣な言葉で。。 

 

動物の世界では夫は自分を犠牲にして奥さんや子供を守り、奥さんも夫のため子供のため自分にできる限りのことをする  人間も昔であれば普通にしていた営み  動物はそんな人間たちをみて見下しているのではないだろうか  

 

なんて完全に想像だけどそんなことを考えらながら群生地を目指して歩きます  日頃思いもよらないような考えが浮かぶのも山菜採りのよいところでしょう  自然のなかに身を置く たまに必要です

 

探し回ってもあるのは崖の上  試しに谷にもおりてみました  去年なら小川程度だったその谷には途中まで水がちょろちょろ となっている枯渇寸前レベル  きっと環境が少しずつ変わっていることもあって平地にはないんだ と諦めの気持ちに

 

札幌から1時間半も車を飛ばして来たのだから手ぶらで帰るわけにもいかず、ちょっと冒険することにしました  下から見ると大した高さではないところに発見したので少し登ってみる  そこで狩りを開始 するとまた少し上に生えている  それを採るとまた少し上に  上に行くほどにその量は確実に増えている  これにつられて結局は結構な崖を登るはめになってしまう

 

目の前に人参をぶら下げられた馬のように少しずつ 少しずつ上を目指していることにちょっとした危機感を感じる  これが大人になった証拠なのだろう  山菜採りに行ってケガをする 帰れなくなってしまう人たちの気持ちがよくわかる  あそこにはあんなに生えている  大きな艶のよいのがある と近くに発見したら行かずにいられない

 

長靴を履いて足元はかなり不安定  それでも上を目指してしまう ちょっとでも足を滑らせたら間違いなく骨折は免れないだろう という崖  慎重にはなるけど手を伸ばせば届きそうな距離に群生しているのを見るとやっぱり無理しちゃう

 

そんなときに事故が起きる  ちょっとした本当にちょっとしたときに滑って落ちました  濡れているわけではないけれども結構な急斜面  スキー場でいえば一番の難関よりさらに傾斜のある崖(藻岩山のうさぎ平よりも)  長靴  滑る野草 掴まるところがない という悪条件  そして踏ん張ることができない膝

 

気づいたら後ろに回っていました(つまり後転) 周りに心配をかけまい、それと一瞬だったので声を上げることもできず 2秒ほど  本当に運よく途中で止まることができて事なきを得ました  

 

滑り落ちるなかでよく成長した野草が両足の間に絡まってブレーキとなりました  その数メートル下の崖は3メートルほどえぐれており、草は一切生えず乾いた土と大きめの石で覆われていました  もし途中で止まらなかったら・・・

 

この危険と隣あわせが山菜採りの醍醐味でもあるのですが、その後はより慎重に自分を過信せず  両手に袋をぱんぱんにするまで採ることができました

 

帰りにはクレソンも  クレソンは野菜のなかでも一番 といわれるほどの栄養価があります これだけ食べればOK といわれているとか  

 

きれいな小川に生えるのですが、目的地は昨年の土砂被害でだめだろうと諦めていましたが、予想を裏切って大量に生えていました  まさに驚異の繁殖力です

 

にんにく行者もクレソンもたくさんこれでしばらくは健康でいられます  来年はいけるだろうか  これから行かれる方、山菜採りは気を付けて言ってださい  携帯が通じない場合もありますので、行く場所を家族に伝えておくことも重要です  

 

行者ニンニクのめんみ(そばつゆ)漬け は最高においしいです また来年も食べたいな

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