函館より
こんにちは 雪が舞う札幌からお送りします
「春の着付け教室」 なんて宣伝をしているのに、このような雪では「まだ習いに行くのは早いかな」と
思われてしまいそうです ぼくは春を待ちわびています
今日 とても嬉しいお知らせがありました
メールにて着付け教室のお申込み
しかもまだチラシを折り込んでいない函館からでした
これはうれしい ブログをご覧いただいている方でした
函館は4月中旬からの開講となります
たくさんの方にきものの楽しさを知っていただきたいです♪
以前、講師の門馬(Mちゃん)の生徒さんからこのような話を聞いたことがあります
「きものに出会って人生が変わりました 明るく輝いたようになりました」と
その生徒さんはきものが着られるようになって顔色が良くなり、
いつも楽しそうに笑顔でいるようになりました
出掛ける時はきものを格好よくコーデをし、ヘアセットも自分でしておしゃれ
見た目の年齢も非常に若く見え それはいつも人に見られている ことを意識したからだと
女性はひとに見られることを意識することでこんなにも変わる と驚いたことを思い出します
とはいっても洋服姿で人の目を惹くのはなかなか難しいです
きものなら皆が羨望のまなざしで見る これはこの時代に感謝だと思います
この春の教室でもそのような方が増えたらいいなぁ
さて、最近はコートを作られる方が多くいらっしゃいます
和のコーデの中で1番最初に作られるのはきもの・帯・長襦袢 で、
コートはそのあとになることが多いです
それは帯つき(きものと帯だけの格好)があまりよくない ということが
一般的になってきたこともあるのだと思います
そして、絵羽のおしゃれなコートが出てきたことも理由のひとつだと思います
勝手な借用なので今回は後ろ姿のみで
このように絵羽(仮仕立て)のコートだと柄の配置がわかりやすく、ものによっては
背中心をまたいで柄をつけることもできます
こんなおしゃれなコートなら着てみたい気持ち わかります
その中でたまにある質問について
コートの縫製について
お仕立てには 国内の手縫い ミシン縫い 海外の手縫い ミシン仕立て とあります
国内か海外か これは言うまでもありませんので省きます 海外もかなりレベルは高くなっているようです
ちなみに総合的な判断により、彩蔵はすべて国内にしています
手縫いとミシンに関しては、やっぱり手縫いは一針一針と時間もかかりますし大変な分
料金も高くなってしまいます
逆にミシン縫いはスピーディーで楽 早い という印象です
しかしながらどちらにも特性があり、はミシン縫いと手縫いでは強度や目の粗さに違いがでます
ミシンが強いのは当然です
この強さが裏目に出る例としてよくあるのがきもののお尻の部分
クッション性の高いソファに座ったときなど、お尻に圧がかかり、生地が左右に引っ張られます
そのとき、強度の強いミシン縫いだとそれが生地の負担につながり、生地が裂けてしまうことも
逆に、手縫いの場合は、生地が裂ける前に縫い目に力がかかります
よって縫い目が裂けるだけでおさまります 生地が裂けるのは直りませんが縫い目は直ります
そういう意味でもきものは手縫いがおすすめ
コートはミシンをおすすめしています
現に北海道では9割程度がミシン縫いです
というのはコートの場合、縫い目がそのまま見えるようになっています(背縫いを見てみるとすぐわかります)
きものはキセ(※)をかけて縫い目が見えないようになっています
※縫い目より深く折り、縫い目にゆとりを持たせる手法
コートを手縫いにしたときに生地を横に広げると中が見えてしまうこともあり、
単衣コートなどは帯が見えてしまうということも
きものとコートでは仕立て方が違うこともあって手縫いとミシンに分けているということです
きものは奥が深いです
これからの時期は きもの地のコート 羽織 そして塵除けコートに
移り変わっていきます
これもきものの醍醐味です