おしゃれな和装コートを納品したとき
12月も3分の1が過ぎました 数年前はクリスマスツリーを飾って、雪かきをして、毎日ゆったり過ごしていました 早く年末にならないかな~ とのんきにしてたっけ 暮れもくれになると任天堂DSを店に持って行ってやってました なんというやる気のなさ 末に来られるお客様も少ないんですけどね
最近は違います 7・8日「浅見の長襦袢展」 15・16日「加賀友禅展」 19日「着物パーティー IN 函館」 9月の地震の影響で開催できなかった加賀友禅が延期で今月になりました でも開催できてよかった 今年は最後までやる気満々で頑張ります
さて、年末になると急ぎでお仕立てしてほしい というご要望をいただくことが増えてきます 忘年会があるので、クリスマスに、お正月に着たいというお客様からなのですが、できるだけ間に合わせるように頑張ります
そうでなくても当店の仕立ては早いね と言われることがあります 洋服のスーツでも2か月かかるところもある中、当店は着物でも20日~45日ほどなのです(もちろん国内仕立てです) これが早いと思われるかどうかはそれぞれですが簡単に流れをお知らせします
ご注文を受ける 寸法の確認 身体を採寸するか着物を測らせていただく
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検品して問題がないか確認します 汚れ、ヤケや難(色や傷など)
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裏地(八掛や胴裏)を用意する 浅見に注文(こだわりのある裏地メーカーです 長襦袢も一流です) ものによっては別染めをすることもあります
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仕立てに出す 腕の良い熟練の方にしかお願いしません
再度、検品も行います 仕立て前にヤケ、汚れや傷がないかもう一度確認します
18~30日で仕立て上がり、寸法に狂いがないか確認します
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店に出来上がってくる お客様のもので」間違いないか確認をします
開店8年になりますが、今まで商品が取り違えたことはありません
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お客様に連絡してご来店いただく お納めする際は、当店で別注したたとう紙に入れます
という段階を経て行います
仕立てはとても上手なところです 同じ寸法で仕立てたのにどうしてこんなに着易いの という感想も度々いただきます
納品させていただくとき、お客様の反応がとても気になります 着物なら反物で見て選ばれるのを形にするので、イメージと違う場合もあります スーツのように無地感ではないので、柄物は難しいところ ここに柄の出方を調整する仕立て師のセンスも問われます
この反物がどう出来上がるのか という楽しみなドキドキが毎回ですが先日、衝撃を受けた着物がありました
何が衝撃だったか それは予想以上におしゃれなコートに仕立て上がったからです
写真だとわかりにくいですが、柄が入っていて薄いピンク系です
なかなかないおしゃれなコートです
コートは1着目は濃い色をおすすめします 着物が増えてくるとそれにあわせてコートも枚数を増やしていきます
それでも薄い色のコートを作られる方はまだ少ないようです 寒いから暖色系の色や濃い色だと安心ですが、このように薄い色目もとても素敵です
冬に白いコートの女性に目が行くように(これは僕だけの反応でしょうか)、薄い色はいい!
着物もチャレンジしていただきたいです