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父とのドライブ

父とのドライブ

おかげ様で北海道の数か所 と 仙台で着付け教室を開講しています

 

10年前に開店して札幌とその他の地域で、多くの方と知り合うことができたのは、嬉しい限り

 

なんせ僕には友達がいない 理由はいろいろあって、きっとそれは自分のせいだろうけど   でも、大人になると友達の垣根って何だろうと思う

 

仕事で知り合うのは「仕事のひと」 になりがち  もし仕事で会った人が友達なら、僕には100人以上の友達がいる  小学1年生にも自慢できるわけだ  今もあれは歌われてるのかな「友達100人できるかな♪」

 

仕事で友達ができるならこんな流れだろう  

仕事の話をしているうちに共通の趣味のことで盛り上がる → それを仕事ではないときに予定を設けて趣味の時間を共有 →  もうこれは友達だろう  

 

でもそんなことはない  ほぼない

 

なにせ僕の趣味はラジオ と ドライブ、ダイエット  

 

ラジオは共有のしようがないし  一緒にラジオ聴かないっ なんて誘おうものならどんな表情されるのか想像に難くない  というかふたりでラジオを聴く姿は不思議この上ない

 

ドライブに誘うのは、初共有にしては時期尚早だ  というか同性でドライブに誘えないだろう   釣りに行こう ならわかるけど ドライブってさ  男同士でさ  免許取りたててでもないしね

 

ダイエットもいうまでもない  まだ筋トレならわかるけど、筋トレは僕の趣味ではない

 

というか年齢差が友達という垣根を深くしていると思われる  僕は幼少期からいろいろな習いものをして、中には礼儀に厳しいものもあった  先輩の前を通るときは必ず挨拶をしなければいけない  黙って通ろうものなら、お叱りがあるのだ  

 

だから上下関係には多少気をつけて過ごしていた  そして、全く媚びない性格だから、先輩にかわいがられることはまずない  中学生の時の陸上部で、先輩と話したのは数回だったような気がする  

 

先輩は媚びたり、ちょっと距離感を縮めてくるような「ため口」の後輩なんかをかわいがりがちだ(と思う) 僕にはどちらも備わっていない技なのだ  立場が上の人に逆らう、歯向かう、のが「男の美」という曲がった考えは僕が独立するまで続いたと思う  

 

というか、ただ、ただ年上というだけで先輩後輩と決められるのは、ちょっとどうかと思う  いやそういうなら学校という勝手な箱に集められて友達がいるとかいないとか  そりゃ、表向きだけの友人は作れるだろうけどさ

 

そんな僕でもお店に来るお客さんとは仲良くなれる  「それは仲良くなりたい」からだ  友達が少なかった学生時代の反省も兼ねてかもしれない  

 

皆さん 今後ともどうぞよろしくお願いします  

 

また前置きが長くなったが、地方の着付け教室の様々なイベントで僕は出張する  未だJRやタクシーには慣れていないので、なんだかんだいって車になる  タクシーって目に見えてお金が出ていくから、やっぱり車に偏ってしまう  

 

しかもカウントアップって嫌な感じだ  増える~ まだ増える~ とついつい金額から目を離せなくなってしまう  相変わらずの僕の性なのである(貧乏性みたいなね)  あれは心情的にあわない仕組みだ  仕組みを変えたらタクシーの利用者は増える気がする   

 

1か月ごとの定額制ならいいのに  携帯のギガみたいに~Kmまではいくら とか  タクシー業界の決まりがあってできないのかな 

 

そんなこんなで出張の際は車だ  そしてたまに親が運転をしてくれることがある  これはありがたい  助手席ならパソコンを触れるし、リアルタイムでお客さんに返信もできるし電話も出られる  公式LINEを導入してから、1日たくさんのLINEをいただく  ふつうのLINEもまあまあの数がくる 

 

もちろん、それらは確認事項、問い合わせがほとんどなので、返信が必要  そして僕は記憶力が悪いので、その時にすぐやらないと忘れてしまう  

 

 

LINEで「~のパーティーはまだ参加できますか?」ときたら、パソコンで申し込み状況を確認してから返信をしなくてはいけない  でもその時にパソコンがなかったり、運転中で手が離せなかったら、あとでしなくてはいけない

 

パソコンを確認するまで記憶にとどめておかなければ忘れてしまう  そのうちに5件、6件とLINEが来てしまって、ついにはやらずに時間が過ぎてしまう  だから、LINEは開いたが最後、すぐやるか、または手が空いたときに対処する、という予定をスマホに入れる必要がある

 

後者は明らかに2度手間  だから安易にLINEを開かない ということが大切  または車を止めてすぐにやるか  でもそんなことをしていたらいつ目的地につくか知れたもんじゃない  だからその場で対処できる運転をしてもらえるのは大変ありがたい  

 

 

先日の帯広出張には父親が運転してくれることになった   片道3時間 この間にできる仕事量は馬鹿にならない   しかし、それ以上に父とのコミュニケーションはありがたい時間だ

 

作業をするのは慣れれば誰でもできるけど  話す → アイデアが生まれる → ディスカッション これは対人ではないとできない

 

 

父親は着物屋ではない  でも若いころからバリバリの営業マンで、20代から独立した大先輩である   

 

子供ながらに自分の親が社長である というのは少し誇らしかったような思いもあった 仕事をしているところは見たことはあまりないけど  

 

僕は高校を卒業したあと 職を転々としていた  両親とも自分の仕事には一切の口は出さなかった    どこでバイトをしようと、どこに就職しようと・・

 

高校卒業ですぐに家を出て、バイトを2つ、そして正社員を3つ目のとき  「いろいろ変わったけどようやく落ち着いたな」と父親にはじめて言われ、今まで何もなかったけど気にしていたんだ と改めて。。

 

そして最後の正社員を経て、今の仕事を開業した時に「社長をやるくらいの気概がないと役に立たない」 こんなことを言われたような気がする 

 

これは責任の話 1国1城の主で、すべての責任を持てなければ・・  それは社長をずっとやってきた父が言うのだから重みが違う  いろいろな経験を積んできての言葉なのだから

 

僕は親の支援を受けての起業ではない  社長の子供だから豊富な資金の上でやったというわけではない  

 

そんな父とのドライブは仕事の相談が多い  また話すことで新たなアイデアが生まれたりもする  

 

70を過ぎてもなお、「かえしの入ったラーメン屋をやりたい あれは旨いんだ」 「ジャージー牛のソフトクリーム屋がいい」 父の頭の中はまだまだ若い  

 

現実的ではないアイデアも多いけれど、刺激になる  社長10年と40年では経験が違うのだ

 

そんな父とまたドライブに行こう   

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