年齢制限がある着付け教室
こんにちは 久々に仕事のこと
当店が開催している着付け教室について
これは2012年の春からスタートしたものですが、すでに1300名以上の方に参加いただいております
どなたの家にも大体、着物があり皆さん一様に「もったいない」とおっしゃいます
なので、着付け教室に通いませんか? とお誘いします 僕は熱心にお誘いするのです 着る人がいなくなると着物の未来はなくなってしまうから・・・
でも70代以上の方は、「もう歳」「着て行く場所がない」と言われます その年代にならないとわからないことは多いと思うのです でもなんとかすることを考えたらその着物たちはこんな活かし方が主流です
①リメイクして洋服や小物にする ストール・バックなどなど
②ひとに譲る
③売る
ではないでしょうか ①は小物ならいいのですが、洋服は常に着ているという人の話は聞いたことがありません そして仕立ては安くないのです ちょっと残念
②は喜んでもらえる方に譲れたら とてもうれしいですね
③高くて喜ばれている方は・・・ 聞いたことなし
で着てほしいわけです 一番の活かし方はこれです
で年齢の壁 のことですが、これを解消できる武器が僕にないか といつも考えます 「80代の方も習われてますよ」「おしゃれを楽しまれていますよ」 と言いますが、なかなか皆さんには響かないようです
だって人には年齢以外に、体調や体型、実際の体の問題など百人百葉だから
僕も人は実年齢よりもその方の考え方だと思います 若くてもすごく後ろ向きなひともいれば、90才でも前向きで、これからアレもしたいコレもしたい という方も ※ちなみに若くて後ろ向きな人は根性叩き直されたらいいと思ってます(笑)
昨年、92才で着付け教室にお申込みされた方がいました その方は詩吟を習っていて数年に一度はステージに上がるので、その時に自分で着物を着たい ということが目標でした
すごい! 92才 立って歩けることがすごい、話せることがすごい、歌えるなんてすごすぎる、そして何よりも、目標をもってそれに向かうことがすごい!
冬なのに軽自動車に乗って教室に通ってくださったトモコさん 運転までされるわけです
いつかインタビューをしたいと考えておりました どんな考えなのか どんな生活を送られているのか どうしたらそんなにやる気満々で教室に通えるのか
僕がこれから50年近くも修行(生活)を積んで行きついた先にいるトモコさんに、お話を聞けたらとても刺激になる と思っていました
着付け教室のラストはお食事会です その時にお願いをして、動画を撮らせてもらえることになりました
撮影は弟と2台のカメラで行いました 洋服、長襦袢から帯まで 最後までご自身で着あげた様子 をいろいろな角度から収めております
終始、照れながら ゆっくりな手技 そしてかわいい仕草
これ見ちゃったらもう着付けを習わない理由はなくなってしまうかもしれませんね