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着物ってやっぱりすごい。

着物ってやっぱりすごい。

着物姉妹で京都の清水寺へ出かけた日のことは、今でも心に残っています。私たち姉妹は、着物の美しさを広める活動をSNS発信などでもしていて、その日は京都の風景の中で、着物がどのように映えるかを楽しみながら確かめるための特別な日でした。しかし、10月でも真夏のような気温の京都。単衣着物で清水寺に行くことを少し躊躇うくらいの暑さでしたが、それでも妹は迷わず着物で行くと決めていました。私は私で、撮影役として動きやすい洋服姿で写真や動画に収めようと意気込んでいました。

清水寺は、いつものように多くの観光客で賑わっていて、特にレンタル着物を着た方々がたくさん目に入りました。手軽に着物を楽しめるレンタル着物は、ポリエステル素材が主流です。お手入れがしやすく、観光の場にはぴったりですが、本物の絹の着物にはまた違った美しさがあります。

その日も、妹が着ていた正絹の着物はひときわ目立っていて周囲の目を引いていました。特に外国人観光客の皆さんが彼女に注目し、「Beautiful! Can I take a picture?」と次々に声をかけてきました。妹は少し照れながらも、にこやかに応じていました。

その様子を見ていて、やっぱり着物って素晴らしいなと改めて感じました。レンタル着物も素敵ですが、正絹の着物はやはり一味違います。その艶やかな光沢が、着る人をまるで絵画の一部のように際立たせてくれるのです。特に、清水寺の歴史ある景色の中で、妹の着物姿はまるでその場所に溶け込み、風景そのものの美しさを引き立てているようでした。

清水寺では、修学旅行生の子どもたちもたくさん見かけました。彼らが歴史的な場所を巡る姿を見て、私たちも自然と微笑んでしまいました。その光景を目にしたとき、「着物の良さを子どもたちにも伝えたい」と改めて強く思いました。子どもたちにも、日本の伝統や文化を大切にしてほしい。着物を通じて、その魅力を次の世代にも感じてもらいたいな、と。

「着物って、やっぱり特別だね」と妹と話しているときに、ふと笑ってしまう出来事がありました。私が洋服姿だったからか、ある外国人の方が「Are you her mother?」「あなたはお母さん?」と聞いてきたのです。妹との年齢差はそんなに大きくないのに笑 やはり着物を着ていると、彼女の存在が一段と際立って見えるのかもしれません。その一言には思わず笑ってしまったものの、それも着物の持つ不思議な力だと感じました。

その後も、妹は何度も写真をお願いされ、着物を着ていることが嬉しそうでした。着物は、ただの衣装ではなく、その人の内面から美しさを引き出してくれるもの。そんな風に感じさせてくれるのが、着物の特別な魅力だと思います。

私たち姉妹が日々行っている着物の普及活動も、こういった経験を通じてますます意欲的になりました。着物は日本の伝統でありながら、現代でも人々に喜びや感動を与える力を持っています。妹が清水寺で感じたように、着物はただ着るだけではなく、その瞬間を特別なものに変えてくれるのです。

そしてこの美しさや魅力は、私たちだけでなく、次の世代の子どもたちにも伝えていきたいと強く思いました。修学旅行生たちの姿を見て、着物を通じて日本の文化や伝統の素晴らしさを、未来の子どもたちにも感じてもらい、彼らにも大切にしてほしいと願っています。

清水寺での一日は、私たちにとっても忘れられない思い出になりました。日本の文化と美しさを再確認し、それを世界中の人々、そしてこれからの子どもたちにも伝えていくために、これからも姉妹で着物普及活動を続けていきたいと思っています。

                                       スタッフ久保田

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