きもののお手入れ 丸洗いで縮む?
ゴールデンウィークが終わりました 彩蔵の今年は2日間と4日間という完全に前半後半に分かれた連休をとりました 一昨年は8とか9連休とっていたように思えます ずいぶんと悠長だったんだな
後半はほとんど天気が悪いということで外出せずにいました でもせっかくの休みということでせめて内臓を楽しませようと食べ放題を繰り返す 好きなものを好きなだけ食べる という
そのおかげで体重は増え、肉はつき パンツはきつく ジャケットを着た腕周りはパンパンになるという たった数日食べ過ぎただけなのにどうしてこんなにも体が変わるのか 不思議 考え方によっては、日ごろのぼくは本当に摂生しているんだなあ と
太るのは簡単 痩せるのはきつい それが逆でも大変だけど もう少しだけそのバランスを変えたい と思う今日この頃
さて、5月に入り暖かい日もあります 早い方でもう塵除けコートを着ています コートから羽織、塵除けコートへと移り変わる季節 衣替えの時期でもあります
数か月箪笥にしまうものも出てきます ものによっては数年着なくなるものも 例えば入卒に着た訪問着など 少し前ですが振袖なども
保管する際に汚れは大敵です ふつうの染みが進行して茶色く変色してしまったり、カビになることもあります 汚れはカビの好物です
そこで保管する前は、袖口・衿・裾、そして全体を確認することが必要です 軽めの汚れであれば丸洗いでも落ちます 程度によりますが、きついものは染み抜きをします
丸洗いはドライクリーニングで石油系の溶剤で洗います 主に油性の汚れには効きますが、水性の汚れは苦手です つけてしまった汚れを覚えていればよいですが、そうでない場合の見分けは、油性は周りがぼやけていて、水性はくっきりと出ます ただ、油性と水性両方の汚れもあります
ところで、極たまにお聞きするのが、丸洗いをしてきものが縮んだ というお話
結論から言うとほぼ縮むことはありません
ただ0ではありません
理由はいくつか考えられます
・仕立てるときに生地を必要以上に伸ばして行った
これは裄が長いなどの理由などが考えられます やはり生地は元に戻ろうとします
・縮みやすい生地
羽二重や大島紬にはあまり考えられませんが、しぼの大きい縮緬などは比較的縮みやすいです
・古い生地で添加物を使用していたものがとれてしまい縮む
昭和50年代頃のもので、風合いをよくするため添加物をつけていたきものもありました これが丸洗いのタイミングでとれてしまうことも考えられます
・丸洗いの溶剤の水分量の問題
丸洗いの溶剤の使用頻度が基準を超えて水分量が増えてしまうことによる
当店が依頼している工場はそのようなことはありません
上記を気を付けると縮みの回避にもつながります 当店では重々気を付けて行っていますので気軽にお持ちください
5月31日まで丸洗いキャンペーンを開催しております
通常4320円 → 3240円 きもの・コート・長襦袢なんでも承ります きものは留袖も振袖も同料金です