きものも日焼け(ヤケ)します
こんにちは 数日お店を空けていました
親知らずを抜きに行っていたため 腫れたのと、手術のときに口の端が割けてしまったのと、違和感 これだけはまだまだ残っています 口を大きく開けられず、硬いものが食べづらいのは仕方なし この効果で痩せたらいいな しばらくはこんな感じですが、決して飴玉を舐めながら仕事しているわけではありませんのでご了承ください
土曜日朝の札幌は吹雪いていました ホワイトアウト状態 これが関東圏で起きたら大変だろう それ以前に吹雪 という字は読書きも難しいんじゃないだろうか
午後には晴れました すっかりと好天 日差しも燦燦と入ってきてとても心地の良い土曜日
こんなときに少し気になるのは窓際のきものたち 日差しは紫外線がありますのでそれが悪さを起こします
当店の南側はこんなに日差しが入ります 色が飛んでしまうくらい シャッター速度が遅いわけでも、ISO感度を上げているわけでもありません
日焼けはきものに携わるひとたちにとって大問題です 日の当たるところに飾っておいたらすぐに色が変わります それは、「堅牢度」 という単位で表現されます
これが高ければ焼けにくい 低ければ焼けやすい のですが、一般的に染物は低く、織物は高いといわれています
染物とは白生地を後から染めたもの(後染めともいう)のことで、訪問着や附下、小紋、色無地、染帯などがそれにあたります 最近では織りの訪問着などもありますがそれは例外
織物は糸の状態で染をかけたもの(先染めともいう) それを織って作り上げていきます 紬や西陣の帯には多いです
そして染料によっても焼けの具合は変わります 自然な染色 例えば草木染 「これは草木染だから良い色がでているでしょう」 とちょっと高価なお値段がついていることもあります 草木染は焼けやすいです 数時間でもそうなることもあります
逆に化学染料で染める場合は、強い 色も草木では出せない微妙なところも出しやすいこともあります
どちらにしてもきもので外を歩くときには重々気を付けたいところです きものに帯で外を歩く(帯付きといわれます)姿は、日焼けの可能性が大きくなります 上に羽織るコートや羽織も焼けますが、きものを保護する という意味においても重要です
羽織るものがないときはショールやストールでしっかりと守ってもらいたいです 「おしゃれ」というだけではないんですよね
ちなみに当店のガラスは紫外線カットのフィルムが貼ってあり、店内の照明はLEDにしています LEDは紫外線を出さないので日焼けしません 呉服店で、きものや帯に白布をかけて日焼けを防ぐには常識だったんですよね
日差しと照明からきもの・帯を守って楽しいきもの生活をしていただきたいです
部分的な日焼けは直せる場合もあるので、お困りの方は問い合わせください