中が大切 長襦袢
やる気を維持するのはとても難しいです 毎日の生活に関わるようなものならいいのですが、目の前の欲と戦わなくてはいけない日常でそうしていくのは大変 この地球で生きていくことは戦いなのです
やる気を保つには刺激が必要です 外からの刺激 自分で求めていければいいのですが、それすらも待ちになってしまうから困ったもの
そんな折、刺激をもらいまいた
読みたかったこの本 常連のお客様からいただきました 嬉しぃ~ この嬉しさは小学生の時の誕生日にもらったラジコンに次ぐ 中学生のときに買ってもらった家庭用ジム(筋トレ用)も嬉しかったな でも今や理屈が武器だから本は嬉しい
長友さんは僕と身長がほぼ同じ それでいて5Kgくらい体重があるのにシュッとしています スタイルが良いんです アスリートだから それが仕事だから と言ってしまえばそれまでですが、きもの屋だってシュッとしていたい そう思うことは決してわがままではない
ひとは「これでいい」と思った瞬間にどんどん落ちていきます 我々は現状に満足していてはいけないのです! だれかの演説のよう
これを読んでまた自分を奮起させていこうと思います 読んだらしばらくはモチベーションは高まるので、それが一過性にならないように玄関に飾っていようかな 見るたびに思い出す作戦
Kさま いつもありがとうございます 一緒に頑張りましょう
さて、今週末は 長襦袢の浅見 さんが来てくれます
2年ほど前からお付き合いがスタートしましたが、裏地・長襦袢についてここまで詳しく教えてくれるところはありません 思いがあって作る だからこそ、伝えることがある それは「こだわり」があったモノづくりをしているからです
浅見は長襦袢で特に有名ですがその重要性はあまり知られていません これがきれいに着れないと、きものはきれいに着れません そしてそのためには、寸法ときものとの相性が関係します
寸法はきものと同じですが、裄(首の後ろのぐりぐりから手のぐりぐりまで)と身幅の割り出し(※)からなります ※体の最も大きな部分(大概は腰回りですが、胸囲や腹囲の場合もあります) これをあわせることで、きものから襦袢の袖が出てくることを抑え、衿がきれいに出たりと影響は大 土台になる部分なので当然大切です
相性は素材でいうと絹であること 素材が表地(きもの)と変わると静電気の発生や、足にまとわりついて歩きにくかったりします 相性があうと一体化しますので、動きやすくなります 3枚よりも2枚 2枚よりも1枚なわけです きもの、長襦袢、スリップ(肌襦袢)と着るので、それらがすべてばらばらなら着心地はいうまでもありません
浅見の長襦袢は刺繍があったり、絵羽柄(訪問着のように柄が全体につながっている)であったりとほかにないこだわり満載です そのほかに忘れてはならない洗える長襦袢
彩蔵でも人気です 何度も書いていますが復習的に
世の中にある洗える長襦袢には
素材が化繊 ・ コーティングしている ・ 縮む という避けたい3要素の可能性が大きいです
これらがあると、表地の絹との相性、汗のかき具合、寸法がずれる など問題がついてまわります 簡易的なきものの下に着る場合や1度しか着ないのであれば気になりませんが、「ここぞ」というとき、頻繁に着るとき、良いきものを着るときにはやはり遠慮したいです
一般的な洗える長襦袢と違って浅見は、絹、コーティングしていない、縮まない すべてクリアしております
この洗える長襦袢は夏と単衣の時期におすすめのものですが、どんなに涼しくしても、汗はかいてしまいます 1度かいたものを干して湿気がなくなっても雑菌は残ります 夏場、同じTシャツを2回3回着る ということと同じです
ですから、しっかりとかいてしまった汗は、水洗いしてしまおう という優れたもの そして縮まず、コーティングもしていないのでなおさらいいのです コーティングはしてしまうと生地が縮むことはありません その代わりに生地の通気性が損なわれてしまいます
通気性がないと汗をかきやすくなります ビニールを着ているイメージです 汗をかいても長襦袢で吸収することがないので、きものにまで汗がいってしまいます そうなるときものの汗シミの原因につながります 本来、下着(長襦袢やスリップ)は汗を吸収する役割もあります
それらを解決できるのでとても優れた長襦袢です 北海道ではまだほとんど知られていませんが、関東圏、関西圏で大変人気の長襦袢をぜひごらんいただきたいです
12月9(土)・10(日)の2日間 11:00~ 14:00~ 17:00~ で 3代目浅見氏より講義もあります 一流の裏地・長襦袢のお話しです