初来店から1年のお客様
こんにちは
ここ1か月ご飯を食べるとそのあとに甘いコーヒーが飲みたくなる ココアでもなくおしるこでもなく なぜかコーヒーが飲みたくなる これは会社のおじさんが食後にコーヒーを飲みつつ、煙草をふかす そういう感じなのだろうか
ブラックではなく 微糖でもなく ふつうの甘いコーヒー カロリーは50~60kcalとたいして高くはないけれど 砂糖の量がすごいらしい 「これを飲み過ぎて成人病になったひとがいる」と保険屋さんが教えてくれた だから何とか我慢する 朝食後に出勤中に飲みたい 会社で昼食後に飲みたい でも我慢我慢 こうやって大人になっていくんだろう
さて、今月はスタッフのMちゃん(門馬)はお休み 来月からは教室もスタートし、「おおば」の帯展もあるし 本格的に動き出します 教室に興味のある方は → こちら をご覧ください パーティーもあります
春のきものパーティー開催
彩蔵初開催の「イル・チェントロ ひらまつ」
日時 : 3月11(土) 11:00~
場所 : リストランテ イル・チェントロ ひらまつ 中央区 北2条西4丁目1 赤れんがテラス
会費 : 4200円(事前にお預かりします)
締切 : 3月6(月)
2・3月に誕生月の方は必ずお知らせください
さて、今回のタイトルですが、あるお客様とのこと
その方の初来店はたしか1年ほど前 ちょうどきものパーティーでお店を出発するときでした そのときは「天然素材のきものはある?」 というようなものだったと思います
その後、また来店くださり詳しくお話しすることができました でもなぜかお客様は店内に入ることはせずに外で立ち話 店内へお誘いしたのですが入られることはなく・・
事情をお聞きするまでは不思議でしょうがなかった 呉服店は安易な気持ちで来られる方は少なく、入る際も「見るだけですが入ってもいいですか?」 とか 商品を見るときも「触っていいですか?」 と言われるお客様は少なくありません そういうことなのかな? と思っておりました(ぼくとしては気軽に入っていただきたいです)
そのお客様は入らないのではなく、入れない のでした それはアレルギーを持っているから よく知られるアレルギーは 花粉 カビ 食品 などですが、ダスト 電磁波 なども多くなっているようです 実際、知人に電磁波に過敏で携帯電話が鳴る前にわかる方がいます
そのお客様は化学物質に対するアレルギーで、プラスチックや天然以外のものに触れたりすると皮膚に反応が出てしまうそうです
そこで着る服用の天然繊維をお探しとのことで、きものなら と来店くださったのです アレルギーの程度を知らず、きものは絹100%ですからぼくもあまり考えもせずに対応をしておりました
店においてあるものではだめでしたので、メーカーに聞いて取り寄せたところ それもだめでした そんなことが何度か続き少しずつ知識を得ました というのは、きものは作られる工程でいろいろな薬品を用います お蚕から反物になるまでに精錬 という作業がほとんどの反物で行われます 簡単にいうと不純物を除去する工程です この精錬剤は化学的なもの また染めものであれば、完全な草木染でない限り化学染料を用います
そこでさらに厳選してきものを探しました 化学染料を使わない という意味で主に白生地 天然素材を扱うメーカー 天然100%というものだけを皇室に納める特別なきもの 柿渋染を最初に作ったメーカー とにかく該当しそうなものを手あたり次第に
お客様には何度も足を運んでいただいて生地を試していただきました 本当にだめなものは袋越しに抱いただけでも反応が出るくらい もう少し というものもありはしましたが、なかなかご要望に応えられるものにはいきつくことができず
1年
天然染料を用いているメーカーさんの紬をお試しいただきましたところ 「これなら・・」 とOkをいただくことができました 完全ではないにしてもほかのものよりも程度が良かったのだとは思いますが
今回はそれにたどり着くまで1年もかかってしまいご迷惑をおかけしたのですが、とても勉強になりました 染ものよりも織もの 精錬をしない素材のほうがよし 織る工程でもできる限り天然のものを日ごろから織っている織機がよい
今回のお客様が来店されなければこのような勉強することはなかったかもしれません きものはとっても奥が深いのでいろいろな機会に勉強できればと思います
当店でもできる限りさまざまなことに対応致します どんなことでも悩んでいる方がいらっしゃいましたら気軽にご相談ください