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足袋を買ったら住所を聞かれた

足袋を買ったら住所を聞かれた

こんにちは、最近の不思議話です

これは僕が怠慢なのか、世間を知らないのか・・・

お客様から「他の着物屋さんって、足袋一つ買っただけでも名前や住所を書かされるのね」といった声を聞いたんです。 

「えっ 足袋だけで?」 

確かに何かの専門店や洋服屋さんにいくと、「会員証作りますか?」はある。

住所を聞くのは、その後の案内を送るため。 うちの店だって案内を送って関係値を高めたいのはもちろんだ。 でも、そんな簡単に聞けない時代になってきたのは間違いない。 個人情報がめちゃくちゃうるさくなっている。 

なんなら先日は、「店に入った途端に聞かれた」という方の話も聞いた。 住所と電話番号は結構な個人情報。 知らない人に誰でもすぐに教えてくれるなら、誰もがナンパに成功しちゃう。 

僕らの業界ではどれだけ多くの名簿(住所と連絡先)をもらうか、というのは結構重要視されている。 そのために何をしたらよいか、は皆が悩みのタネ。  でも入店した途端に聞くのってひねりがない。 ストレート過ぎる。 いや逆に真っすぐで気持ちいいほどだ。 きっと店長に、「いいか、来たお客さんの住所を必ず聞けよ」と指示されたに違いない。

でうちの店を振り返ってみた。 正直なところ、あまり連絡先を聞いていない。 名前や住所、電話番号を聞くのは気が引けるよね。 断られるのもあまり好きではないしな~。 

「ご縁があればまたお会いできるだろう」という気持ちで、ふんわりと営業しているのが現状です。もちろん、着物や帯などの大きなお買い物をしていただいた方には、お礼状を送ったり、特典のご案内をお送りするためにお聞きしますが、、、

聞いた方がいいのかな~。 やるべきなのかな~。  自分に置き換えたら本当に聞かれたくない。 お客で行ったらなら、本心以外の会話もしたくない。 有名カフェの半分マニュアル化している天気とか季節の話なんかしたくない。 あれは嫌だ。 皆かわいいから、自分にだけ特別かと勘違いしてしまうけど、マニュアルなんだよな~。 

あれって、マニュアルが徹底しているスナックで、鼻の下をのばしているおじさんと同じだろう。 それを裏で笑われるのも恥ずかしいもんな。 

前から思っているけど、日本もアメリカ式になったらいいと思う。 接客はラフに、なんならガムを食べつつみたいな。 ようするに正直な感じ。

話を戻すと、僕が嫌なので積極的に住所を聞かないし、マニュアル化した接客もしない。 そもそもそんなマニュアルはない。

ちなみにあまり住所を聞かない当店が聞いたときにこんな良いことがある。 月に1回会報誌が届く、ここには布川のコラム、イベント情報、などが載っている、一番人気は写真だ。 これは毎月のように反応をいただく。

以前「あの写真を見て涙が出た」と言われたこともあった。 その写真は北海道で最も人気のある宿としても有名な「湯宿だいいち」に泊まったときに窓から撮った鳥の写真だ。  これはすごく嬉しかった。

毎月いろいろなところで写真を撮る。 少しプレッシャーでもあるけれど皆さんの反応がそのモチベーションにもなる。 

そして会報誌にはキャンペーンのお知らせもある。 これは丸洗いや仕立てなども掲載している。 これは知っておいたら絶対にお得だ。 

住所を教えたくないよ、という方は店の外にチラシを誰でも持っていけるようにしているので、持って行ってくださいね。

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