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奥様の夢

夢にもいろいろあることを感じた1日でした

 

夢はなんですか?

 

これは子供の頃に聞かれることが多いかな 僕が子供の頃なら お嫁さん とか 野球選手 とか 今ならユーチューバーかな これはなりたいものか 夢なら スーパーカーに乗りたい  大きな家に住みたい とか

 

先日、夢をかなえることへのお手伝いに立ち会うことができました

 

Sさまとの出会いは一昨年の秋 「家にある着物を見てほしい」というお電話が始まりでした  当店では「出張お手入れ」というサービスを行っていてそのご利用でした

 

お伺いするとお母さまの着物や、お母さまに作ってもらった着物がたくさんありました  頻繁に着る機会はないものの、お母さまの思いが入っているものだから残していきたいということでした  染みがあるもの、匂いのあるもの、寸法があっていないものもありましが、全体的に素敵なものが多くありました

 

何度か訪問して、寸法について保管についてご説明をし3か月間ほどお時間をいただいて、お手入れをしました   

 

その際、奥様ご自身の誕生日が年末ということあり、そのお祝いも兼ねて年明けに夫と一緒に着たいから着付けをしてほしい とご依頼をうけました

 

今までも多くの着付けのご予約を受けました 通常はせいぜい3・4か月後  でも今回は約1年も先のことだったのでずいぶんと先の話だな と当時は感じていました

 

その後、しばらくたってから着付けの日時を取り決め、ついに当日をむかえました

 

ご夫婦で来店され、ご主人の手には大きな風呂敷に10枚以上のたとう紙が見えました  この中から着るものを選ばれるのかな? と思っていると 4枚着物を着せてほしい と

 

 

正直、少し驚きました  着付けをお受けする際は、着てお出かけをする方がほとんどだからです  Sさまは外に出る予定はなく、それぞれ写真を撮ってほしいというご要望でした 

 

まずはご主人の着付け  奥様にはテーブルへご案内しても、近くでずっと正座をしてお待ちになられていました  

 

次の奥様のお着付けのとき、ご主人から今回のお着付けの経緯をお聞きすることができました

 

奥様は難病を患い、体調の良いときの方が少なく、落ち込むことの方が多い日常だそうです   きっと60才を迎えることができないだろうと だからこの時をとても待ち望んでいたそうです

 

体調の悪いお話は奥様から直接聞いていましたがそこまでの病気とは知らずにいました

 

何枚もカメラを変えて撮影しました 

せっかくだからと手をつないで

 

 

優しく柔らかい空間でした  ご主人はカメラを持参されていて、何度も奥様を撮られていました 

 

お母さまの残してくれた着物をご主人と着るのが夢だった と話してくれました  写真を撮っているとき、奥様もご主人もとてもうれしそうに誇らしげに写っていたのが印象的でした 

 

来年も着付けのご依頼を承りました  毎年、Sさまの歳を重ねることを一緒にお祝いできたらそんな素敵なことはありません   ※Sさまにはご了承をいただいて掲載しております