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30年前の夢

こうコロコロ変わると仕事も今まで通りにはいかなくなってしまう ※長文です

 

営業時間、営業日数、お客様への案内、販売するもの などなど 

 

今年50になる壮一さんはこの道32年 高校を卒業してからこの仕事についている 1社を貫く姿勢は今時珍しい

 

毎日9時始業のこの工場へはいつも30分前には出勤 インスタントだけど、仕事前に飲むコーヒーの時間を毎日とても大切にしている

 

仕事はベルトコンベアーで流れて来る歯ブラシを選別すること 毛がひろがっている、いわゆる不良品を取り除くのだ  誰よりも早くこなし、失敗の少ない壮一さんは仲間うちでは人望も厚いリーダー的役割を自然と担っていました

 

ある時、工場長が朝礼で発表したのはこう 「国の政策で当工場は歯ブラシ以外のものもやるようになります 多少の変化はあるかもしれませんが宜しくお願いします」

 

皆は壮一さんの下に駆け寄り、心配を口にしました 歯ブラシしかやってこなかった自分がそれ以外にも対応できるのか、給与は保障されるのか、仕事がおしたら残業しなければいけないのか

 

そうは言われても、壮一さん自身も初耳 同じ心境である    32年同じことしかやってこなかったのだから

 

皆に言えることは「大丈夫だ 工場長を信じて今まで通り頑張ろう」 それで精一杯  何の根拠も自信もないなかの一言

 

翌週から実際に仕事は変わった 流れて来るものは歯ブラシからガムになり、1時間100個でよかったのに200個になったり、歯ブラシに戻ったと思ったら電動歯ブラシだったり・・

 

この体制になって1か月 もうわけがわからない 工場は混乱 なだめる側の壮一さんも家では奥さんに愚痴り、お酒の量も以前の倍になってしまった 

 

頑張って働いていた他の工員も「いいかげんにしろ やってられない」と抗議をしたり、休みがちになったり、辞めたり 

 

自身もまいっている壮一さんは「きっといつかは日常に戻る それまで頑張ろう」それしか言えない 

 

これがコロナ渦の日常なわけです  壮一さんや工場は僕の妄想ですが、これと同じようなことが僕の周りでも現実に起こっています      いやもっと大変なことが起きています

 

この2年間、先が見えないなかでの生活は、皆に大変なストレスを作り、不安をおぼえさせ、やる気をそぎました

誰が悪いわけではないけど そんな毎日

 

よっぽどの志がなければ迷うし、悩むし、信じられなくなります

 

そんな最近、僕自身も仕事への熱量に変化を感じました   お店を開店してから初めての感情    

 

「着物屋ってこんな時に弱い!」 そう思ってしまった  

 

そんな折、ふいに思い出したことがあります  それは卒業アルバムか何かに載せていた子供のころの夢  僕の記憶には2つ

 

1つは「筋肉モリモリのスーパーヒーローになりたい」 これは一語一句間違えてないと思います  このまま書いたはず  そしてその頃は筋肉の絵を描くのが自分の中で流行っていました

 

僕のヒーローはジャッキー・チェン すごい筋肉と強さをもち、優しく面白く、そしてモテないという最高のキャラクターでした 男子からの人気は絶大 スタローンよりもシュワちゃんよりも、ブルースリーよりも  

 

現実的なヒーローとは ・弱きを助ける ・体制側に立ち向かう ・悪を倒す 

 

だけど

 

ヒーローは辛いし、厳しいし、誰からも褒められない、皆のために愛する人との関係を犠牲にすることになるかもしれないし  ほんとに大変だ   

 

そしてもうひとつは「遊園地の園長になりたい」 遊園地が特別好きだったわけではなかったはず

 

ジェットコースターは目を開けて乗れなかったし 高いところは怖いし 行きたくて行きたくて という感じではなかったろう

 

当時、僕はなぜ遊園地の園長になりたかったのか  

 

ここに僕の好きなことを挙げてみる

● 祭

● イベント

● ディズニーランド

 

ここに共通することは、混んでいるということ 「混んでいる」 ということは「集まる」ということ

 

人が集まるのは必要とされているからで、困っていることを解消できるか、楽しみを提供してくれるから だろう

 

で、僕は思い出しました  札幌では札幌祭という大きな祭があります これは中島公園中に露店が立ち並ぶ一大イベント  

 

金魚すくいにかき氷、くじ引きに射的 子供も大人もお小遣いを持って集まるわけです  大勢の人が年に一度の賑わいを楽しむ祭

 

毎年ほんとに楽しみにしていて、ここに行くのもすでに夢になっているのです  仕事で行けない、行く人がいないなど大人になってから今まで行ったのは数回  なんでこんなに好きなんだろう

 

そういえば友達と祭に行ったとき、自分で話していたことを思い出した 理由がこれでわかりました  

 

僕は祭に、ヨサコイに、雪まつりに、オータムフェストが好き ディズニーランドも好き  行きたい理由は「たくさんの笑顔が集まる」から 

 

これは嘘ではない そんなメルヘンな男ではないのですが・・

 

皆が笑顔の空間は幸せのオーラが満載です そこに行きたくなるのは極自然なことなわけです  そうじゃなきゃただのへそ曲がりだと思う

 

で遊園地の園長は、その楽しい場所を演出できるからそうなりたかったんだな  

 

いつも笑顔を見れるし、感謝までされちゃう  最高の仕事

 

 

そういえば先日の「振袖プロジェクト」も楽しかった  皆かわいくて笑顔で楽しそうだった (円山 彩蔵の動画もご覧ください) 

 

「着物を着てもらうことで人を笑顔にできる」 

 

僕はいつの間にか念願の仕事にたどり着いていた  

元気が出ました 明日も笑顔獲得のためにがんばろ

 

最後に答え合わせ

スーパーヒーローじゃなくて大ヒーローだった 大ヒーローって表現はじめて聞いた  丸山君センスあるな

 

遊園地の店長・・・  園長が正解だけどね  となりの鈴木君はたしか現役で東大に行った秀才 ドラエモンって 今なにやってるんだろ

 

それにしても小6でこれは子供だな