結びやすい帯 菱屋善兵衛のひみつ
やってしまいました いつかやるかな やってしまったらまずいなって それで気を付けてはいたんです
でもやっちゃった 大丈夫かな 影響はないかな そもそもそういうのは安全に安全を重ねているはずだから大丈夫だよね でもナイーブなところだからなあ
目薬の期限を超えて使用していました 添加物なしのものなので、期限が短くて開封後は1週間なのです 開けた日を書いているのですが、記憶に頼ることが多く、しばらく見ていませんでした だから3日オーバー 菌とか繁殖していなければいいけど きをつけなければ
今回、このブログでは菱屋善兵衛の帯がなぜ人気があるか それに注力したいと思います 2年ぶり 待っていた帯屋さんなのです
着姿の肝は帯 この業界では帯は良いものをおすすめします きものメーカーでもそう言います
菱屋善兵衛の帯は結びやすい これは持ってもらった方、異口同音の感想 通り一遍の宣伝文句ではなく実際に本当に事実、真に現に と羅列したくなるほどそうなのです
それには理由がある
以下、菱屋善兵衛より・・・
菱屋善兵衛の帯の中で特に人気のあるもので「蔵」(という帯の名前)があります
創業の200年の記念となる帯の製作に蔵を整理していました
会社の裏にある蔵です
そこからは明治・大正時代に製造していた生地や図案などが見つかった この当時の生地が、糸のこみ具合、ジャガードの細かさなどたいへん緻密で現在の技術をもってしても復元することが困難なものも多数ありました
その生地は柔らかな手触り、風合い、軽さを持つものでした それを蘇らせるために研究を重ね、ごく細かい良質な原糸を横糸に使用して一般の帯の倍の密度に織りあげてみました 職人により、図案、素材、配色すべてに吟味を重ね3年の歳月をかけて出来上がりました
訪問着から色無地、紬にもあわせられる新しい帯になったこと 密度の高い織りによって皺(しわ)の復元が非常に高いものが出来上がったのです
帯の結びやすさは 結んだときに決まる(ほどけてこないということ) しかし、決まる ということは皺になることがセットになります 両刃の剣なわけです ですからどちらをとるか どちらに偏るか が帯の製造ででてきてしまいます
菱屋善兵衛の帯はそれを両方解決することができました 決まってそれでいて、手アイロンによって皺がなおる
それほかの帯と同じ製造工程では無理なことだったのです より細かい糸を使わなければいけない
より細かい糸で織る ということは それだけ手間がかかります ほぼ同じ長さの帯を織るのに、太い糸ならすぐ織れる 細い糸なら時間がかかる その分工賃や糸の代金に反映されるというデメリットがあります
ただ、横糸が細かい ということは細かい柄を再現することが可能だということでもあります デジカメで例えると解像度が高いものが写せるという
糸が細ければ細いほどに、緻密なものができる
良い帯 といわれる横糸の1.5倍~2倍の細かさがあり、その分結びやすくなっています
これが菱屋善兵衛の帯 です
また、デザイン性にも優れているので人気なんですよね
柄が細かく 結びやすいのに皺が復元しやすい それが人気のひみつです
このような帯ですから、2年前に彩蔵で開催したときは本当に多くの方に求めていただきました ですが、社長と彩蔵の考えとして、できる限り同じものはお売りしたくない それを守るために、昨年は開催しませんでした
何度も何度も社長に「新作の具合はどうですか?」と 「まだ もう少し待って」 と云われ続けて2年 ようやく新作がたくさん揃いました きものに詳しい方にも初心者の方にも結びやすく おしゃれな帯 菱屋善兵衛を体感いただきたいです 当店で帯のイベントを開催するのは年に3~4回です それだけ、本音でおすすめできるメーカーさんは少ないのです
開催は 2(金)~4(日)まで 3日間限定です